ワンウェイオシレーション障害対策
こんばんは。
ワンウェイオシレーションのトラブルのことで、仕事が全く手に付かないオッサンです。
ワンウェイオシレーションの障害については、こちらのエントリーを読めば大体のことはお分かり頂けると思います。
このエントリーは密かに下の方に追記もしてますので、何かあれば随時更新していきます。
今回のエントリーは、ワンウェイオシレーションが搭載されたダイワのLBDリールにおいて、キャスト時のライントラブルが発生したリールの確認とその対策について考えてみました。
・・・
一番最初に問題が出たのが、こちらのエントリーにも書いている'11 モアザン ブランジーノ 2508SH-LBDでした。
そちらでは高価な新品ラインを何度も意味不明のバックラッシュで無駄にしてしまい、金額の損失も結構大きなものでした。
そのリールはメーカーにクレームで出したところ無償で直って戻ってきましたが、一度自分の手から離れたものを愛せない性格のためそちらはドナドナしてしまいました。
その後、再び懲りずに同じリールを購入したところ、そちらは今のところ問題も無く普通に使えています。
やっぱり個体差だったのかな?
そう思いつつ、'12 トーナメントISO 3000SH-LBDと'12 トーナメントISO 競技-LBDを購入し、現在手持ちのワンウェイオシレーションが搭載されたリールはこちらの3つになりました。
・DAIWA「'11 morethan BRANZINO 2508SH-LBD」
・DAIWA「'12 TOURNAMENT ISO 3000SH-LBD」
・DAIWA「'12 TOURNAMENT ISO 競技 LBD」
そして今回、これまでは問題の無かった'12 トーナメントISO 3000SH-LBDにも症状が出始め、先日の釣行ではあることをしないとほぼバックラッシュしてしまうという状況に・・・
これで、4台買ったうちの2台でトラブルが出たということになります。
はっきりいって、最低でもシーバス用LBDリールにこの機能は要りません。
こんな状態では今問題なく使えているリールも安心して使い続けられませんし、この機能が搭載されているというだけで'14 モアザン LBDを買うことにも躊躇してしまいます。
・・・
ここで、問題のあるリールと問題の無いリールの差を確認してみることにしました。
どれも同じ正転時に
上死点から下死点に移動するときに、どのくらいのテンションでスプールが下死点まで下がるか。
下死点から上死点に移動するときに、どのくらいのテンションでスプールが上死点まで上がるか。
を確認してみました。
まずは、問題なく使えていたものの、その後ウェーディング用リールとなったために、押し入れ当番になってしまったこちらの競技 LBD
こちらは上下方向ともにゴリゴリという感触があり、結構な抵抗がありました。
キャスト時のことを考えて下死点から上死点に移動する途中でリールを振ってみたところ、軽く振ってもスプールは動かず、強く振るとやっと上死点まで移動するといった感じ。
結構な抵抗があっても、振ればスプールが移動するのは仕方なさそうです。
今年はウェーディングもやるつもりなので、このリールも活躍してくれることでしょう。
続いては、買い直した方は今のところ問題の無い'11 モアザン ブランジーノ 2508SH-LBD
競技と比べると抵抗が少なく、下方向へは簡単に移動してしまいます。
しかし上方向へはそれなりに抵抗がある感じ。
ただ、同じようにキャストを意識して振ってみたところ、簡単に上死点までスプールが移動しました。
これももしかしたらもうすぐ同じようになったりするんでしょうか・・・
最後は、この前から症状が出始めた'12 トーナメントISO 3000SH-LBD
手で移動させた分にはそこそこの抵抗があるものの、キャストのイメージで軽く振ってみたところ簡単にスプールが上下のどちらかに移動してしまいます。
下向きの途中で振ると下死点まで移動し、上向きの途中だと上死点までスコっと移動します。
ただ、手で触っただけではこの差は分かりづらく、振ってみてもこうやって比べてみないと差は分かりづらいと思います。
上死点下死点といっても分かりづらいかもしれませんので、確認中の画像も載せてみました。
これはスプールが一番下から上に上がる途中でベールを起こしてキャストするイメージ。
この状態で軽くリールを振ってみると・・・
こうなります。
わかりますでしょうか?
ハンドルを回してもいないのに、スプールが勝手に一番上まで移動するのです。
逆に、一番上から下に下がる途中で同じ事をしてみると、テイクバックの途中でスプールが一番下までスコっと落ちてしまいます。
レバーブレーキはオフの状態で、逆転はもちろんしていない状態です。
ダイワの説明では、逆転時にのみオシレート機構を切り離してスプールを移動させないようにするというものですが、正転時にもこうやって勝手にスプールが移動してしまうのです。
これが問題
ロッドを立てた状態でのロッドアクションをしながらのリーリングでは、スプールが綺麗にオシレートせずにスコスコと下まで落ちて上の方にだけラインが巻かれるようになり、キャスト時にもその反動でスプールが下死点まで落ちたり上死点まで上がったりします。
この綺麗にオシレートできずに巻かれたラインと、キャスト時に勝手に上死点まで上がって止まった反動で、スプール数巻き分のラインが一気に放出されて絡んでしまうようです。
この前のトーナメントの症状では、綺麗に巻かれているラインですらあることを気を付けないとバックラッシュしてしまう状況でした。
そのあることとは・・・
キャスト時のスプールのオシレート方向を気にすること!
このワンウェイオシレーションは正転時には・・・
下死点から上死点に移動する途中だと、スプールは上方向にしか移動しません。
上死点から下死点に移動する途中だと、スプールは下方向にしか移動しません。
このことを考慮し、上方向に移動しないようにするために上死点から下死点に移動する途中の状態でキャストすることを心掛けるのです。
そうするだけで、バックラッシュは起きなくなりました。
ただこれ、一番大事なのは慣れた垂らしの長さなので、その垂らしの長さの時にスプールがどう動いているかを確認し、もし下から上に動いているのなら、レバーを使ってラインを出し、再び垂らしの長さを丁度にしたときのスプールの動きを確認する。
そして、良い垂らしの長さの時にスプールが上から下に移動するのを確認し、初めてベールを起こしてキャストするのです。
どうでしょう?
激しくウザイでしょう・・・
激しく釣りにならないでしょう・・・
でもこうやってやらないと、いつバックラッシュするかわからないのです。
ただ、これさえ気を付ければバックラッシュはしません。
なぜ楽しい釣りの最中にこんな事をしないといけないのか、激しく疑問に思いながら、この前は釣りをしていました。
心が折れるのも早いというものです。
しかもこのリール、決して安物ではないんです。
うまい棒が1万本買えるくらいのリールなのです。
なのに・・・
正直こんな状態じゃ使えないと思いつつ、どうにか良い方法はないかを考えてみました。
そして、私はあることを考えつきました
さすが私!という感じです。
その方法は、おいしいみかんの下で・・・
先日の釣行では、オシレート方向を確認しながらあえてその方向にしたあとでキャストしてましたが、これが上でも書いた様に大変。
そして新たな方法とは・・・
キャスト前にスプールが移動する方向までわざと移動させておく
という方法です。
どういうことかというと、下死点から上死点に移動する途中だと、スプールは上死点までしか移動しません。
逆の場合は下死点までしか移動しません。
この状態でハンドルが回らなければ、反対の方向に移動することはないのです。
逆に言えば、下死点への移動は特にキャストに影響しないことから、上死点への移動時だけ気を付ければいいだけです。
簡単に書くと、ベールを起こしてラインを指に掛けるついでに、スプールをあえて引っ張り上げてみるのです。
こうするとキャスト前からスプールは上死点にあることになり、キャストの反動で移動することがありません。
ワンウェイオシレーション非搭載リールの、ただスプールが上死点にある状態でキャストするのと何も変わらないのです。
オシレート方向が逆の場合は、スプールを引っ張ることができないのでそのままにします。
テイクバックで下死点までスプールが落ちても、キャスト時にスプールはそこから動くことがないので特に問題ありません。
試しにリールを握ってやってみたところ、スプールを引っ張るのはベールを起こすついでにできるので大した手間ではありません。
たぶん慣れると、無意識のうちにできるでしょう。
これでキャスト時のストレスは、この前までとは大違いです。
どうですか皆さん・・・
さすが私!という感じがしたでしょう。
でも実際は、まだ試してないので良く分からないと言うことです。
でも試してなくても上で書いた様に普通のリールでもスプールが上死点や下死点にある状態でキャストをすることもありますし、それでライントラブルになることもないので問題があるはずがありません。
これでトラブルが無くなるのなら、ワンウェイオシレーションの問題も案外簡単に解決できるんだということで気が楽になりました。
ロッドアクションでスプールがスコスコ落ちて、綺麗に巻かれてない場合はアレですが・・・
ただ、毎キャストスプールを引っ張り上げることにより、オシレーション部分が更にスコスコになったりしないか心配なのと、そのキャスト方法がくせになってしまい、シマノのLBDリールでもスプールを引っ張ってしまったり、ショアジギタックルでのキャストでもステラSWのスプールを引っ張ってしまわないかが気掛かりです。
ネタっぽくなってきたので、この辺で終わります。
次の釣行では、この方法でトラブルがでないか試してみます。
■追記■ 2014.02.02
検証を兼ねて、2014.02.01に海に行ってきました。(エントリーはこちら)
そして上で書いたことをやってみた結果、ライントラブルは皆無となりました。
おまけに、メンディング不足のゆる巻きが原因だと思っていたトラブルまでなくなり、今思えばワンウェイオシレーション絡みではないと思っていたトラブルも同じ様な原因だったのかもしれません。
また、キャスト前に毎回手でスプールを引っ張ることによってオシレーション機構に何らかの影響がでるのではないか?という心配事も上で書きましたが、引っ張らなくても引っ張れるときはキャスト時の反動でスコッっと上死点まで移動してしまうので、それなら強めにスコッと移動するより優しく手で引っ張り上げておく方が良いような気もします。
そして同時に、どのくらいでライントラブルに影響するかの個体差はあるものの、キャストを繰り返す度にオシレーション機構に影響を及ぼし、最初は問題が無くてもいつかこんな風になってしまうのかな?とも思いました。
これはおそらく、磯釣りでは問題にならないでしょう。
頻繁にキャストを繰り返すシーバスフィッシングだからこそ、こんな風になるんだとも感じました。
また、この一手間でキャスト時にスプールが移動しなくなりますので、もしこれでライントラブルがおこるということはワンウェイオシレーションの有無に関わらず他に原因があることになります。
ロッドを立てて巻く場合、スプールがスコスコと下死点まで落ちて綺麗にラインが巻かれずにバックラッシュしてしまう場合は、当然ワンウェイオシレーションの問題になります。
それも無く、スプールを引っ張って固定していてもなおライントラブルが起きるという場合は、スプールにラインを巻きすぎている、酷いゆる巻き、キャストがアレ・・・という基本的な問題が原因だと思われます。
昨日の検証では、そういうのさえなければこの一手間でライントラブルを無くせるということが分かりました。
これからもダイワのLBDリールを使い続け、ワンウェイオシレーション搭載の新製品も購入するつもりだったので、これだけで随分と気が楽になりました。
とはいえ・・・やっぱりシーバス用LBDリールにワンウェイオシレーションは要らないというのには変わりはありません。
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