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2014年1月11日 (土)

シーバスゲームのセオリーって

私がシーバスゲームを初めてから数年が経ち、それなりな釣行時間を楽しむことができました


最近はアレのせいもあって1回の釣行時間が長くて9時間程度と短くなりつつありますが

最初の頃は1回海に行くと、平均12時間以上は釣りをしてました

長いときには、24時間とか32時間とか


それもほとんど休憩することもなく、ずっとキャストしっぱなし

いつどんなことがあるかも分からないので、食事も簡単に摂れるものを用意しておいてその場で食べ、一旦入った釣り場から離れることはほぼありませんでした


当時は

釣れる潮位、釣れにくい潮位、釣れる天候、釣れにくい天候、釣れる時間、釣れにくい時間・・・

そういうものがほぼ分かりませんでした


しかし、その前から少しソルトの釣りをしていたこともあり、潮位や月齢についての意識はありました


また、そういったものを含んでの釣果を全てをセオリーといわれるもので片付けるのではなく

自分の経験から理解したい

という気持ちもありました


そのせいもあって、釣れる時にだけキャストをしていたのでは分からないことも、それなりに分かった時期でもありました


釣れないときには、何故釣れないのかが何となく分かる

しかし

釣れたときには、何故釣れたのかが分からない


あの頃は特にそんな感じでした


ただ、釣れた時間、潮位、天候、風向き、風の強さ、海の状況といったデータは全て私の頭の中に有り、それがサンプルとして積み上がったものが

今の「自分の中では~」という言葉に繋がっています


また、シーバスを始めてからは毎釣行、このBlogにも書いてきました

釣れたときは当然のこと、ノーバイトの時にも欠かすことなく


その時のエントリーを後で見直すと、他の方がそのエントリーを見ても分からないような情報を再び得ることができます


それらは全て自分自身の釣行によるデータであり、誰かの結果やよく言われるセオリーとは違います


・・・


何度か言葉にもしましたが


シーバスゲームにおけるセオリーってなんでしょう?


何の知識もないうちは、雑誌やネットからそんなセオリーというものを得て、それを真似したりもしました

これは誰もが通る道だと思います

しらんけど(*‘ω‘ *)


月齢、潮位、潮流時間、天候、ルアー、カラー、巻き速度、アクション等々・・・


そんな中から、個人的に感じたことを適当に書いてみたいと思います


・・・


まずは釣れる潮からです


セオリーとしては、大潮は釣れる、潮が流れている時間は釣れる

潮止まりにはまず釣れない

満月はサーモンにはいいけど、それ以外の魚には新月がいい

というものがありました


しかし、個人的な私レベルの地元岸壁での実績としては

大潮は釣れない

潮汐表で見る潮流時間には余り釣れない

むしろ潮止まりの方が釣れる

というのが、エギング ~ シーバスゲームの間に感じた事でした


特にシーバスの場合は、いつのも場所だと圧倒的にど干潮付近に釣れることが多く、中途半端な潮位だとまれに釣れ、満潮付近だと釣れにくいという感じ

しかし少し離れた別の場所だと、ど満潮付近に釣れる確率が高く、干潮付近では厳しいという感じ

共に、セオリーだと一番釣れると言われている潮流時間だからといって、釣れ易いということがないことに少しずつ気付き初めました


しかし魚は素直なので、場所によってはど干潮潮止まりでもど満潮潮止まりでも、実際にはルアーを通しても分からない範囲で一部だけ流れている

とか

使うルアーやそれらの使い方、アングラーのレベルによっても、その辺の釣果には変化がある

ということも、最近やっと分かってきたりしました


いろんな事を考慮した場合はセオリーに近くなりますが、その辺を考慮できないレベルの場合は、一般的なセオリーの知識は余り役に立つことがなかったというのが実体験で分かったことです


・・・


続いては、ルアーの巻き速度です


シーバスを始めたときに読んでいた本でのセオリーとしては、基本的な巻き速度は、デイは2回転/秒、ナイトは1回転/秒というもの

当然ルアーによっても違ってきますが、最初はこれが全てだと思っていました


でも実際にやってみると、これはどんなリールを基準に書いているのか疑問に思いました

スプール径やギア比によっても大きな違いになりますし、ハイギアのリールでの2回転/秒は結構な速さだったりします


結構な速さといっても、シーバスが捕食しているベイトが逃げる時の速度よりはよっぽど遅いものです


たしかに釣り番組を見ていると、私が使っているのと同じルアーをセオリー通りに巻いてバンバンシーバスを釣っているのを見ることもあります

微妙な差なのかもしれないと思い、その番組の中でプロが使っているリールを確認し、ギア比等を計算して自分が使っているリールだとこの位の巻き速度になる・・・みたいなこともやってみましたが、それを地元でやってみても一向にバイトが貰えないのです


何故だ


そこで、バスのクランキンで良くやっていたルアーが浮くか浮かないかの速度でのフワフワ巻きをやってみたところ、シーバスでもバイトを貰う確率が増えました

その後の数少ない釣果の確率で考えても、セオリーどおりの半分以下の巻き速度で釣れたことが一番多かったりもします


当然、同じミノーでも、セオリーどおりの巻き速度や、それ以上の早巻きで釣れたこともあります

でもいろいろやってみた中では、デイでもナイトのセオリー以下の低速の方が釣れる確率が多かったのです


しかし、そんなトロ巻きで釣れる経験が多かったからか、早巻きが効くルアーでの釣果がとてもとても少なかったりするのも事実です


そしてここでも、一般的なセオリーは余り役に立たないという事が分かりました


・・・


続いては、見切りということについて考えてみます


良く、巻き速度が遅いと見切られる という事を聞きます

これは本当なのでしょうか?


ルアーを幾ら早く引いたところで、シーバスからすればそれはとても遅いものだったりします

また、シーバスがどの程度目でルアーを見ているのかにもよりますが、そのくらいの巻き速度で見切る見切らないというのはあり得るんでしょうか?


何となく思うのは、見切るというのはただルアーを目で見て捕食するべきモノでは無いとシーバスが判断することではなく

魚が全ての器官から感じた上で、同じようにそれは捕食するべきモノでは無いと判断することの様な気がします


だとすると、見切られるからといって早く巻いたりしてルアーに不自然な動きをさせるよりも、いかにルアーに自然な動きをさせるかの方が大切な気がします


現に昨年あった出来事として、1日のうちにペニーサックに50匹以上のチェイスがあったことがありました

多いときには数匹のシーバスがワラワラと1つのペニーサックにチェイスしてきます

ちなみに、デイです


その時に試してみたことは、巻き速度の変化でどうなるのか、喰わせのアクションを加えるとどうなるのか、ということです


結果は、デイのセオリーで引くと全くチェイスなし、ナイトのセオリーで引いても全くチェイスなし

しかしデッドスローでルアーが泳ぐか泳がないかのフラフラした状態で引いてくると、それまでチェイスがなかった状況でも、またシーバスがワラワラと付いてくるのです


喰わせのアクションにしても、トロ巻きでチェイスがあった状態では口を使わないので、試しにトゥイッチ等を入れてみたりすると、あっという間にチェイスしてきたシーバスが帰っていきました

しかし何のアクションも入れずにトロ巻きを続けると、岸壁際まで付いてきたシーバスが、ルアーの真下でグルグル回っていたりするのです


これはどれが見切られているというのでしょう?


その日は結果的にどうやっても口を使ってくれなかったので、どれも見切られていると思うのも間違いではないかもしれません

ただ、チェイスしてくるのとチェイスしてこない、チェイスしていたのが途中で帰るのとずっと足下までチェイスしてくるのとでは、明らかにチェイスすらしてこないほうが見切っているという状況な気もします

その次の釣行ではシーバスが口を使うタイミングだったのか、同じようなトロ巻きでシーバスをキャッチすることもできました


繰り返しになりますが、個人的には、見切りは巻き速度が遅いということで捕食対象から外されているのではなく、いくら巻き速度が速かろうが、そのルアーに違和感が出る事が一番の見切りの原因だと思っています

当然、リアクションバイトはまた別の話です


・・・


まとめっぽくなりますが

一般的なシーバスゲームのセオリーというものは参考程度にしておき、その釣り場でのセオリーを実践するのが良いかと思います


それは自分でいろんな事をやってみて試してみるか、それが難しければ、その釣り場で良く釣っている方の真似をするのが一番の早道かもしれません


私もたまに見ず知らずのアングラーっぽい方にジロジロと見られることもありますが

そんな場合は

レンジドリフトしているところをお見せします

そう、レバーブレーキリールを使い、リールを普通に巻いていたかと思えばあえてハンドルを逆回転させてローターも逆回転させ、ラインの出し入れをすることによってルアーを断続的にドリフトさせる事ができ、ターンの頂点を1キャストの中でいくつも作ることができてバイトチャンスも多くなるというレバーブレーキリールならではのテクニックになります


なぜ人に見られたときにあえてこれをやるのかというと

こ、この人、レンジドリフトを駆使している!凄い!!」と思われたいからです


ただ、見ている方の何人がレンジドリフトを知っているのでしょう?

また実際には、流れや風に関係なくやっているだけなので、ルアーはそんなにターンしていませんし、そういうときに限ってラインメンディングもさっぱりになっている状況がほとんどです

なので、私を見ても参考になりません


お話が出来る場合には、どんな潮位にどんなルアー、どんな引き方をすれば釣れるのかを聞くのが早いですね


私も偉そうなことを書いてきましたが、地元のシーバサーの方々には大変お世話になっており、いろんな事を教えて貰ったりもしました

まだお話もろくにできなかった頃には、釣りをしているふりをして、ずっとそのアングラーの方の釣りのしかた、使っているルアー、巻き速度、アクションなんかを偏光レンズ越しに盗んでいたりもしました(/ー\*)


・・・


同じ場所であっても、時間や潮位、入ってくるベイトによって、その状況は随分と変わります

また、どれが正解なのかが分かりにくいこともありますが、同じ場所、同じ時間にシーバスを狙っている方が居てその方がシーバスをキャッチすれば、それが正解ということになります


もう、それは答えなのです

たまたまということはありません


・・・


ルアー1つを考えてみても


リーリング速度を変えればルアーの速度が変わるだけではなく、当然ルアーの動きも変わってきます

水押しや波動も変わります

レンジも変わります

フックの向きも変わります


巻き速度だけでこれだけのことが変わってきますし

水の噛ませ方、その水の噛ませ方からのリーリングでも動きが異なるルアーもありますし、それを武器にすることもできます


ただ巻いただけでこれだけの違いがあるルアーを、ドリフトさせたり、アクションを付けたり・・・


さらにルアーにはいろんなカラーがあり、中には見た目は同じでもレンジが違ったりするものもあります


そんなルアーを全く水が動いてない場所で使うわけでもなく、そこには潮の流れがあり、波があり、風もあり、比重の違う水が絡み合っていたりもします


これだけのことを考えると、1つのルアーを使いこなすのが、どれだけ難しい事なのかと言うことも分かります


シーバスゲームはあらゆる事がどれも奥が深く、まだまだ理解しきれないことばかりです

それが楽しくもあり、ワクワクできるところでもあります


・・・


正直、年末の釣行では、若干シーバスに萎えかけました


まっすぐに引いてもバイトもしないシーバスが、ルアーの頭の向きを変えるだけで簡単にバイトしてくる

というのが分かったときでした


こうやったらバイトを貰えるんじゃないの?と思ってやってみると、簡単に反応が返ってくる

これってもしかして、掴んじゃったんじゃないの?

シーバスって、もしかしてこんなに簡単なものなの?

と思ったからでした


しかし、直ぐにそれは幻だったということに気付きました

たしかにそういう状況があるものの、それだけではない


釣れないときにはどうやっても釣れない


それが良い


・・・


途中からはセオリーでもなんでもなく、ただ思いついたことをダラダラと書き続けているだけのこのエントリーですが

一つ気になることがあります


最後まで読まれた方は、何人いるんでしょう(*´艸`)


とりあえず今回のエントリーとは全く関係の無い画像を貼っておきます

Iszts_ndhk

お疲れ様でした(*‘ω‘ *)

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コメント

じゃこむさん、コメントありがとうございます。
私も久しぶりに読み返してみて、当時のわくわくしていた事を思い出して懐かしくなりました。
どうやっても釣れない時が何気に楽しいんですよね(笑)

たまたまたどり着きました。とてもいい記事だと思いました。ありがとうございます。

tyanporonさん、コメントありがとうございます。

シーバスゲーム、楽しいですね(*´艸`)
その正解のパターンも、その時は正解でも違うときには不正解になったりして、その場面場面の正解を探し出していくのも楽しみの一つですね。
とりあえずはどんなものが正解になり得るのかを確認し、それを当てはめていく、それでもダメなら他のことをしていく・・・っていうのが今の私のレベルでできることです。
今後更なる正解のレパートリーが増えていき、他の釣り方も増えていくでしょうから、これから更に楽しくなっていきそうです(*´艸`)
そんな苦労も楽しいもんですねヽ(・∀・)ノ

いつも楽しみに拝見しています。

正解のパターンって難しいですね。
これか!と思っても後日通用するとは限らない。
毎度苦労しています。

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