巻き感度を上げるために
段々とネタが無くなってきたので、適当な意見を書くエントリーが増えているのにお気付きの皆さん
おはようございます。
それでは今日も、ある意味いい加減な個人的意見を書いてみようと思います。
・・・
ロングロッド、レバーブレーキ付リール、フライラインドリフト等に続く
このオッサン何言ってんの?なんかムカつくわシリーズの今回は・・・
巻き感度についてです。
釣りでの感度というと、ロッドから伝わることを重視する場合が多いんですが、それはリールを巻いていないときにロッドで利いている事が多い釣りの場合に多いと思われます。
それでは巻き感度は何かというと、そのままですが、リールを巻いているときに伝わってくる感度のこと。
簡単にいうと、巻きが重くなったり軽くなったりする巻き重りに関する感度と、何かに当たったとかルアーの変化、ルアー付近の水流の変化が指先へ伝わってくる感度があります。
シーバスは元より、他の釣りでも巻物系をやっているときは、ロッドから伝わる感度よりもこちらの感度の方がある意味重要だと個人的には思っています。
巻いてるときにも当然ロッドに伝わるものもありますが、それよりも先に、ラインからの伝達は直接ラインが繋がっているリール、そしてそれを巻いている手に伝わってきます。
ロッドの場合は、高弾性カーボンを使ったり、ガイドに硬くて軽いAGSを使ったり、グリップ内部で振動を増強して伝えたりしたりと、感度を上げるためにいろんな事をしています。
当然、それによって感度が上がったことは十分感じられます。
ただしロッドの場合は、同じようにラインから伝わってきたものをガイドやリールで受け、それをブランクやリールシートを通じて、リールシートを握っている手に伝える役目をするだけ。
いわば間接的。
そして、それらを感じるのは手です。
バイトやフッキング時の事を考慮してラインとロッドに角度を付けている場合は、ガイドに感度を取られる分ロッドの方で感じる割合が多くなったりしますが、ラインとロッドの角度が浅い場合は、明らかにロッドよりも先にリールを巻いている指に何かが伝わってくるのです。
いわば直接的。
しかもこちらは、それらを感じるのは指先になります。
ラインがPEの場合は、その伸び率の少なさからとても感じやすくなる反面、ラインが弛んでいるとナイロンラインよりも感度が悪くなってしまいます。
そんな場合は手で感じるよりも目で見る方が大事になるわけですが、普段は手で感じる方が大事。
そこで、この巻き感度を上げるにはどうすれば良いかを考えてみたところ・・・
余分な素材を入れない。
という当たり前のことが重要になります。
リール単体にしても、グリスを抜いてオイルだけで組み直すだけで、いろいろと情報量が増える事も知られています。
ただ、ラインシステム上のリーダーを無くすとかはできないので、ラインシステムは今のままでできることを考えます。
まず逆のことを考えてみると、衝撃を吸収する場合には素材間に違う素材を挟んで振動係数を変化させるといった手法を取ることもあります。
なので、よく考えれば増幅させることもできますが、簡単に考えると
その逆のことをすればいいのです。
そしてこれをリールに置換えてみると、ラインを通じてラインローラーやスプールから伝わってきた衝撃がギヤを伝わってリールのボディに伝わり、それとは別にそのスプールやローターを回しているギヤからメインギヤに伝わり、それがハンドルに伝わってきます。
ここまではほぼ金属です。
しかし、ここからが余計な素材になってしまうのです。
純正ハンドルノブには、ゴムっぽいプラスチックやEVAが使われています。
せめてカーボン等の硬い素材ならまだましなものの、軟質プラスチックでは、せっかくハンドル軸まで伝わってきた衝撃をあえて小さくしてしまいます。
しかも大体のノブは、シャフトベアリングに当たる部分が別の樹脂製の芯だったりするので、さらにそこで振動を吸収してしまっているのと同じ事になります。
あれだけロッドでは感度の良さに拘っているのに、なぜリールでは感度に拘らないんでしょう。
ロッドに喩えてみると、ガイドとブランクの間にゴムやEVAを挟んでいることになったり、せっかく感度を考えて設計されているリールシートにゴムやEVAを巻き付けて使っているのと同じこと。
あえてムカちゅく言い方をすれば・・・
シーバス等で巻物をする場合、幾らAGSが付いた高弾性カーボンのロッドを使って感度が良いと言っていても、ノブがノーマルとかそういったノブのままでは
(´・ω・`)ほむ
としか思えないのです。
ロッドの感度があれば、巻き感度なんか要らない。
今のままで十分だし、そこまでしなくても釣れるし・・・
そう思う方もいるでしょう。
ただそれなら、ロッド感度もそこまで要らないでしょう。
ルアーの後ろに魚が付いたとか、一瞬追い食いされたとか、さっき流れが微妙にずれたとかを感じなくても、確かに釣れるときは勝手に食って明確なバイトを貰えたり、食った瞬間からグングンしてくれたりします。
でも、そういった微妙な変化を感じ取ったり、バイト前のチェイスを感じたり、吸い込みを感じたりできれば、フッキングチャンスは更に増えることになります。
これらの情報をよく感じられるのが、ロッドからの感度ではなく、巻き感度なのです。
しかも繊細な指先に情報が伝わるので分かり易く、その後の反応もし易くなります。
そしてこの巻き感度を上げるためには何をすれば良いのかというと、上で書いたことに戻りますが、余分な素材を排除するという意味で
金属のノブの出番です。
ハンドルも金属、当然ノブシャフトも金属、ベアリングを通して伝わる部分も、全て金属。
同じように、通常巻く時に握る部分が軸を含めて金属であれば、外周はEVA等でも何ら問題ありません。
これだとダイレクトに衝撃が伝わり、その人の感じ方にもよりますが、軸が樹脂で外側がゴムやEVAやコルク等と比べると、段違いの感度になります。
ここで改めて私のリールを見てみると🔍
今手持ちの岸壁ジギング用とベイトシーバス用のベイトリールはもちろんのこと
大きめのリール2つを含めて、全てのリールのノブが金属製です。
ノーマルから金属製のノブが付いているのは、このうちの1つだけ。
それ以外は、全て金属製のノブやハンドルセットに交換しています。
どう見ても最初は、見た目のかっちょよさからやり始めたハンドル交換やノブ交換。
巻き感度についても、ほぼ全てのリールがノーマル状態で使うことなく未使用の内からハンドルやノブを替えてしまうので、ノーマルとの比較が満足にできなかったので気付くのが遅れました。
しかし先日、ラインがフロロ、ロッドがUDグラス、流れもほとんどないような貯水池である釣りをしたときに
なんだこの差は!! と巻き感度の差に驚いたのでした。
クランキンの場合はロッドの感度がアレなため、少しティップが入るくらいのラインとロッドの角度はほぼまっすぐの状態で使ったりします。
それに飛距離もそれほど出ないため、フロロでもそこそこの感度は伝わってくるのです。
その後、ハンドルを直ぐに替えられるリールで、ノーマルハンドル(ノーマルノブ)とLIVREのWING 98との差を確認してみました。
ハンドルが超々ジュラルミン製で、ノブはチタン製。
ラインはPE、ロッドは高弾性っぽいカーボン、ガイドはAGS、流れはそこそこある河川河口域。
その感想はやっぱり(スピニングリールのダイレクト感はベイトリールよりは劣るものの)
なんだこの差は!! というものでした。
そこでの巻き感度の違いを知ってからは、もうノーマルノブ等は使えなくなってしまいました。
ただ、巻き感度がそこまで重要ではない釣りの場合は、握り心地や見た目でノブを選ぶこともあるとは思います。
確かに冬は冷たい。
でもそれ以上に、そこから伝わってくるものの差は大きく違います。
特にシーバス等で巻物をする場合、せっかく感度の良いロッドに感度のいいラインにリールを使っているのに、ノブがノーマルや樹脂製では勿体ない。
それを金属製にすると、そのノブの構造やハンドルの構造にもよりますが、明らかな差があるのが分かるかと思います。
極寒とかに関わらず、どんな苦境の中でも釣りをしないといけないようなプロの方は別にして、簡単に感度を上げられるノブやハンドルに交換することは重要だと思います。
小沼さんもそういった理由からノーマルノブを使っているようですが、少しでも巻き感度を上げようとノブを切り刻んで使っていたりするようです。
PEを使って、ラインとロッドの角度を浅くして巻いてみて、あの指先に伝わる感度の差が分からない方はほとんど居ないでしょう。
そのくらいの差があります。
感度が良すぎて困ることはありません。
今後も私のリールは、全てが金属製のノブになると思います。
また、どうみてもリブレの回し者のような感じがしないでもないですが、純正オプションの金属製ノブに替えているリールもあったりするので、特にそういったことはありません。
ハンドルにしても、スムーズに巻きたかったりLBDリールの逆転を滑らかにしたい場合はダブルハンドルを装着し、ゴリゴリ巻きたいリールはロングハンドルのままパワーノブに替えています。
以上です。
・・・
■追記■
2016.01時点、こうなってます。
LIVRE 大好き: MRU Weblog Zone.
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うぱるぱさん、こんにちは。
特に巻物の場合、リールでの感度は何気に大事ですよ。
ノブのサイズ的には、指先で細い場所を握れ、太い部分が指の腹とかに当たるのがいろいろと感じやすいですね。
ローターの撓みですか・・・
LBDリールではほとんどがいなしながらの釣りになるので滅多に無理なファイトはしないんですが、ボラのスレ掛かりのときにはベールアームあたりが歪んでいるのは感じます。
あと、イグジストを持っていたときには、フッキングやファイト時にローターというかフット周りが撓んでいるのは良く感じました。
同じ様なザイオンボディのトーナメントLBD競技も同じなのかもしれませんが、やはりFDリールとLBDリールでは扱いが違うのでそれほど感じることもありません。
競技は暫く使ってないので忘れたとも言いますが(/ー\*)
その辺に関しても、セルテートだとボディがメタルな関係で、ローター周りが歪んでいると感じるのかもしれないですね。
撓みでも問題のないレベルならいいですけど、気になるようならローターも金属のものを選ばれた方がいいかもしれないですね。
しらんけど(*‘ω‘ *)
投稿: mru | 2014年2月14日 (金) 13時47分
こんにちは
リールでの感度なんて気にしたことなかったです、ソルティガのノブのほうがセルテのノブより使いやすいのは感じます。最近買ったセルテ3000番のローター?回る所がデカいのとファイト中に見てるとたわむんですよね…mruさんのリールはたわみませんか?
投稿: うぱるぱ | 2014年2月14日 (金) 11時45分
ココメさん、初コメントありがとうございます。
確かに重量増は感度を消しますね。
特にシングルハンドルの場合は、重いノブだと、回転中に上がるときと下がるときでは重力の関係で全然違う位になってしまいます。
でもダブルハンドルだとハンドル自体の重さはそれほど影響せずに巻く際のラインを引く重さの方が影響する感じで、邪魔になるのは慣性だけのような気がします。
確かにほとんど巻き抵抗が無いようなルアーを引く場合にはダブルハンドルであっても軽い方がいいのかもしれません。
あとは金属とカーボンの振動伝達率です。
自転車でバー(ハンドル)をアルミからカーボン(ドライカーボン)に替えることも良くあるんですが、その場合は不要な振動をカーボンが吸収してくれ、疲れが全く違うという事が言われていますし、私自身も体感しました。
確かに撓りが楽になるとも思いますが、ほとんどの振動が伝わったり残りやすい金属とは違い、カーボンだと微振動を消したりする関係から、カーボンは振動を吸収してしまうという固定観念がありました。
なので、カーボンよりも金属を選んでいたという事もあります。
また、私の場合は11.5ftとか13ftのロッドにダイワ3000番の軽めのリールを付けたりしている関係で、若干重くなった方が好都合だったりしたのもあります。
ただ今回は、クランキンタックル用のハンドルの物色中です。
軽くて感度を売りにしているロッドに装着するベイトリール用のハンドルなので、カーボンもいいかもしれないですね。
スタジオコンポジットのハンドルも拝見させてもらいましたが、あの小さめのカーボンノブが丸だったら・・・と思えてなりません。
個人的に昔から書いてますが、あの平たいハンドルは素材がなんであれちょっとという感じなのです。
でも貴重なご意見、ありがとうございました。
カーボンハンドルも視野に入れて、仕事中にいろいろと考慮してみます(*‘ω‘ *)
投稿: mru | 2014年2月14日 (金) 06時49分
初コメ失礼いたします。
確かにゴムノブよりは金属ノブの方が感度が上がりますね。
しかし,重量増は感度を相殺します。
カーボンハンドルとカーボンノブ(スタジオコンポジットのドライカーボン)の組合せがハンドル周りでは最強だと思います。私も相当なこだわりがあり,色々使った結果カーボンノブに行きつきました。よろしければお試し下さい。
投稿: ココメ | 2014年2月13日 (木) 08時23分