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2014年6月 2日 (月)

ステロネマ注腸の使い方

今のところ、まだ毎日ステロネマ注腸をし続けているナウなヤングです。

健康な方にはまったく関係のない事ですが、私も今となっては慣れたものの、最初にこれを使いはじめた頃は添付の説明書だけでは良く分からないこともあったので、自分なりに行き着いた使い方を纏めておきたいと思います。

※あくまでも個人的な使い方ですので、誤っていることも考えられます。
※参考にされる場合も、その辺を考慮してお願いします。

 

こちらが、ステロネマ注腸です。

Sttt_u1405_1

私が使っているのはこのタイプ。

 

まずは説明書にもあるように、袋に入ったまま中の液体部分を温めます。

今の時期だとそれほど影響はないものの、やはり体温と温度差のある液体を注腸すると腸がビックリして便意をもよおしたりするので注意しましょう。

寒い時期だと袋のままお湯に浸けたりするみたいですが、今の時期なら暫くの間ポッケに入れておいたり、暫く握っているだけでも注腸時に影響しない程度には温まります

 

人肌程度に温まったところで、袋から取り出します。

袋は使い終わったものをまた入れて捨てますので、先端部を縦に少しだけ裂いておくのがいいと思います。

 

こちらはチューブの先端部分。

Sttt_u1405_2

ここにはメモリが付いており、それを参考にある部分まで肛門に差し込むようになります。

赤いラインはいわばレッドゾーンで、これ以上差し込むと直腸粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。

私も最初はこの説明とこのラインが怖く、赤いラインの手前までしか差し込まずに使用してみたところ、ちょっとした液の逆流があったりしました。

どこまで差し込めばいいのかは人によって変わってきますので、ちょっとずつ深くしながら試すのがいいかと思います。

 

そして自分の差し込み量が決まったときに役に立つのが、こちら。

Sttt_u1405_3

輪ゴムです。

何となく赤と青の輪ゴムを用意しましたが、赤は炎症を想像しちゃうので、私は鎮静を想像する青の輪ゴムを使っています。

正直、どちらでも構いません。

 

これをチューブ先端にグルグル巻いた後、自分に合った最適なラインまでグリグリしてずらしていきます。

Sttt_u1405_4

私の最適ラインは、ここ。

こうすることにより、ここより深くには入っていかないため、安心して注腸ができます。

最初は輪ゴムなしでやっていましたが、差し込む深さは差し込む時に指で合わせながら差し込むものの、その後、液体が入った容器を握るときに力の入れ加減によっては更に深く入ってしまったり、逆にちょっと抜け気味になる事もありました

この輪ゴムがあると容器を握るときでも押し付け気味にできるので、深く入ることもなく、抜け気味になることもなく、最後まで適正位置で注腸をすることができます。

 

ここまで出来たらチューブを差し込むだけですが、このままでは中々うまく差し込むことができません。

 

そこで、説明書にも書いている潤滑剤をチューブに塗るんですが、ワセリンやグリセリンがない場合は水でも構いません。

ただ、水だと直ぐに乾いてしまうため、濡れている間に急いで差し込む必要があります

 

私も最初は水でやっていたもののなかなか上手くいかないため、今では手元にあったこちらを使うようにしました。

Sttt_u1405_5

アロエ軟膏

家族の間では、何にでも効くということで重宝されている軟膏です。

これを先端から輪ゴムの間まで薄く塗り、良く滑るようにします。

ただ、チューブ先端にある2つの穴を埋めないように注意しましょう。

肛門や直腸に軟膏を塗るわけではなく、あくまでも潤滑剤の代わりとして塗るだけです。

こちらは少量でも水と違ってなかなか乾かないので、塗った後も落ち着いて家族の動きなどを確認してタイミングをとることができます

 

輪ゴムで位置を決め、潤滑剤も塗りおえたら後は差し込んで注腸になります。

 

ここで初めて容器上のアダプターを回して液が出るようにするんですが、このアダプター上部のチューブの根元には金属製のボールがあり、これがワンウェイバルブの役目になっています。

Sttt_u1405_6

たまに押し出した液がそのまま手を離すと戻ってしまう場合もありますが、その場合はここの部分にちょっとした衝撃を加えると戻らないようになります。

その液体が戻らない状態で、注射器のように液体をチューブ先端の穴付近まで押し上げます。

これをしないと余計な空気が入ることになり、若干とはいえ、大腸内視鏡検査の時を思い出したり、便意をもよおしたりします・・・

液体もそれほど粘度が低いわけでもないので、先端付近まで出しておいても漏れることはありません。

 

その状態になったところで、いざ挿入です

 

輪ゴムの後ろ側を指で握り、左側臥位(説明書参照)で肛門に差し込みます。

一度で入らなくても、ゆっくりと潤滑剤が馴染むように差し込んでいきます。

ある程度まで入ると、あとはスッと輪ゴムの場所まで入るかと思います。

 

ちゃんと適正位置まで入ったのを確認できれば、あとは容器を握って高めに上げた感じにし、なおかつチューブを若干押し当てる感じにしながらゆっくり容器を絞っていきます。

押し当てる感じになっても輪ゴムがあるので、それ以上深く入らないので安心できます。

 

容器を絞る速度ですが、私は約1分弱掛けて50cc全部を入れる感じにしています。

 

そうして全て注腸し終わると、あとはチューブをゆっくり抜いて元の袋に戻し、その後、説明書に従って体位変換をやっていきます。

体位変換は好みかもしれませんが、マニュアルにある体位変換例-1をやっています。

 

そして体位変換の最後は、腹ばいで10~20分じっとしてないといけないのですが、その時間が分かりにくかったり、時々時計をチェックするのも面倒だったりするので・・・私はiPhoneで音楽を聴くことにしています。

Sttt_u1405_7

このナイスなFFXIのアルバムを、ズヴァール城から再生🎵

あとはゴロゴロしながら闇王Awakeningというナイスな曲を聴いた後、ヴァナ・ディールマーチ#2が始まる頃までじっとしていれば、20分位ということになります。

 

・・・

 

といった感じで、最初は戸惑っていた注腸も、慣れれば何の苦でもなくなります。

皆様も、良い注腸を

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コメント

エルさん、コメントありがとうございます。
参考になったようで、なによりです。

私の方は昨年はずっと大変な状態が続き、年末に大量下血で出血多量の様になって意識を失い、救急搬送のあと入院となりました。
でもそのおかげで寛解導入してもらえ、現在はアサコールとビオフェルミンとまだプレドニン5mgは出ていますが、普通の方と同じ様な生活が送れています。
ビヒダスBB536も飲み続けているので、その効果もあるのかな?と思ってもいます。
これまで出来なかったことが普通にできる幸せ・・・いつまでも寛解が続いてくれるといいんですが。

エルさんも早く寛解に入れますようにお祈りしております。

ペンタサ坐剤を処方されて使っていた潰瘍性大腸炎患者の者です。

炎症が一向に治まらず、医師よりステロネマ注腸(100mlの方でしたが)を処方され、使い方を調べていてたどり着きました。

分かりやすく使い方が書かれていて、とても参考になりました。
(* ̄ー ̄*)

慢性持続型のため、なかなか寛解に至りにくいのですが、ステロネマ注腸を使い始めてから、若干お腹の調子が良くなり下血も少なくなっています。

お互い頑張りましょう

コメントありがとうございます。
参考になったようで何よりです。
最初は分かりにくいですもんね

寛解への祈りもありがとうございます
入れると嬉しいんですけどね

とても参考になりました,ありがとうございます。寛解になる日が来るように祈ってます(*^^*)

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