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2015年3月20日 (金)

肛門周囲膿瘍とUC(その1)

前回のエントリーでいろいろとカミングアウトしましたので、これからはまじめに?

今回なってしまった肛門周囲膿瘍UC(潰瘍性大腸炎)についての経緯を数回に分けて書こうと思います


・・・


まず異変があったのが、2月に入ってUCが再燃したかのような下痢になって暫くしたころ

腸液とも違うピンク色の良いにおいのする液体が時折肛門から出てくるようになりました

この良いにおいの液体は異性を呼び寄せるフェロモンかなんかかな?

とか思っていましたが、今思えば化膿前の症状だったのかもしれません


・・・


少々痛くなってきたのが、3月5日

まっすぐ座ると痛かったので、座るときは痛くない方のお尻に重心を置くように斜めに座る感じにしていました

その頃から夜になると高熱が出るようになり、いろんな薬品に頼る様にもなりました

また、大体朝になると熱が下がるので、なんとか仕事は出来ていました


・・・


そんな状況の中、3月7日にUCの検診があり、その時の血液検査では

CRP値10.7、白血球数約18000という内容

これまで5mg/日だったプレドニンが15mg/日と3倍になり、抗生剤も処方されました

今思えば、これはUCが原因なのか、肛門周囲膿瘍が原因なのかは分かりません

CRP10超えにしては、お腹の調子はそんなでもありません

それに、その検診の日はお尻の痛みもそれほどでも無く、お腹の調子も普通だったので、検診後にうどん屋さんに行ってうどんを食べて帰ることもできました

そして土日はゆっくりと過ごし、珍しく夜に熱が出るということもありませんでした


・・・


3月9日の月曜日は出社

しかしその日の夕方からまた高熱が出ました

そして、肛門周りが激しく痛くなってもきました


・・・


3月10日は高熱と痛みで会社をお休み

3月7日の診察の際に処方された薬の不足分を取りに行くついでにお尻の痛みの事も話してみたところ、最初に2週間分処方された抗生剤で様子をみるということになりました


・・・


結局、3月10日から13日までの4日間は会社をお休み

日々続く高熱は朝になっても下がらない

日々痛くなり続ける肛門周りの痛みはどうにもならない

日々耐えられない状態になっていきました


その際、前のエントリーでも書いたように、経験上、自分でこれは肛門周囲膿瘍だと判断

排膿すれば楽になるということも知っていたので、アイスノンをタオルでくるんでそこに座り、もの凄い痛みに耐えつつ体重を掛けていくと

ある程度の膿が肛門から出てくるのも分かりました

時にはパンツが真っ白になるほどに

それで暫くは楽になるものの、圧迫したので逆に腫れることもありました


立っていることも出来ず、座ることも出来ない

横になっていると立ったり座ったりしているよりは楽なものの、痛くて寝返りが打てない

夜も痛くてろくに眠れない

おまけに高熱、倦怠感が半端ない

もう何もしたくない、生きている心地がしない


そんな感じで過ごしていました


このままではダメだと思い、また飲み続けている抗生剤も何の意味も無いと悟り

また、これはプレドニン増量によるものかもしれないとも思いつつ


・・・


3月14日に限界を感じ、「市名 肛門科」で検索

いくつかの病院が表示され、その中の1つがUCでの掛かり付けだった病院でした

痛みや熱、倦怠感に耐えつつ準備を行い、久しぶりだったので少々行きづらかった病院に行きました


診断結果は、肛門周囲膿瘍


しかしその日は土曜日、切開排膿の事も言われましたが、病院に行くのが遅かったのもあってか強めの抗生剤を点滴してもらって帰りました

その際、月曜日に変わりが無ければ切開しますとも言われました


当然のように強めの抗生剤も意味が無く、土曜日、そして日曜日と生きている心地がしないままなんとか過ごしました


また、UCのお腹の方の調子はそんなに悪くないと思ったので、処方された際の許可の範囲内で、前の週の15mg/日(朝2錠+昼1錠)から10mg/日(朝2錠)にしました。


・・・


ほとんど寝られもしないまま、待ちに待った月曜日の3月16日

再び掛かり付けの病院へ朝早くから行きました

月曜日の朝一なので病院に来ている人もいっぱいの中、優先的に見てくれた気もします


エコーや触診を行った結果

UC患者にありがちな深いものであること

切開排膿自体は直ぐに出来るものの、プレドニンを飲んでいると血が止まらないことがあること

あまりの痛みに数日間は何もできないので、おそらく入院になること

ということで、紹介状を書いて貰って県立の某病院に回されることになりました


激痛に耐えつつ、書いて貰った紹介状を持ってその病院に行きました

ただこれ、AT車だから左にえらく傾きつつ左足で踏ん張って何とかなるものの、3ペダルMT車だと運転は無理でしょう


受付で紹介状を渡し、外科で問診票を書いたり血圧を測ったりしたあと、診察を待ちます

ただ、予約を含めた患者さんがいっぱい

当然座れず、立っていても痛い

一番楽な姿勢が足を曲げずに腰だけ前に曲げて何かにもたれる状態

隅っこでストレッチャーにもたれつつ待つものの、一向に呼ばれない


30分待ち・・・1時間待ち・・・

おかしな格好でうつむいて激痛に耐えていたので、他の患者さんが何をしているのかチラチラ見ているのも分かる

こっちは痛さに必死に耐えていて顔もそれなりになっており、顔を上げて見ている人と目が合うと見ていた人がサッと視線を逃がす

そして痛みの限界

看護婦さんに、「痛みに耐えきれないので横になって待たせて貰いたいのですが」と伝えると、空いていた点滴室のベッドを貸してくれた

横なるととても楽

もっと早くにお願いしておけば良かった


暫くそこでボーッとしていると、数十分後に呼ばれた

先生に出来るだけの挨拶をし、前回別の病院での血液検査の内容、現在の症状の説明、紹介状を書いてくれた先生の話なんかを伝える


診察室の中にあるベッドに寝かせられてお尻を出さされる

最初は外からの触診

今度は肛門に指を突っ込んでの触診

これか」という声が聞こえた

とてもとても痛い


切りますかね」と言われた

え?手術室とかじゃ無くてここで?とも思ったものの、お任せすることにした


最初に局部麻酔をされる

痛い部分の周りにチクチクと何かを刺されている

痛い

2本目は広い範囲にチクチクしている

痛い


じゃあ切りますよ」と言われたが、はいとしか言えない

切られているのが何となく分かるものの、こちらはそれほど痛くは無い

お尻に何かが垂れているのを感じる

大量の膿が出てますよ」と言われ、続いて患部を押しまくられる

膿を出し切るためだと思うものの

声を出しそうになるくらい痛い

必死に耐える

暫くすると「生食」という声が聞こえ、内部を洗浄されていると感じた

そして「縫合」という声が聞こえ、チクチクした

痛い

ドレーン」という声も聞こえ、パチンという何かを切る音も聞こえた

暫くすると「はい、終わりました」と言われ、もの凄く手際の良い処置をして貰えたのが分かった


ただ、ズボンを綺麗に下ろし切れてなかったのか、ズボンやベルトのバックルに大量の膿がついている

看護婦さんが拭いてくれ、ガーゼをお尻にあててくれたりもした

ただそのガーゼを貫通してお尻から出る何かの液体が足を伝わって靴下まで行っているのが分かる

ズボンも濡れている

恥ずかしいという気持ちは無く、これで楽になれるという気持ちでいっぱいだった

ただ、痛い

最後に先生から、「明日からはまた○○先生の所に行って下さい、FAXしときます」と言われ、患部の観察と洗浄は紹介状を書いてくれた先生のところで出来ることになった

あれ?入院しなくていいんですか?と確認すると「思ったほど血が出ないので大丈夫でしょう」とのこと

入院するといろいろと大変なので、少しホッとした

ただ、痛い

また、明日から元の病院に行けばいいのは、毎日ここに来るのは大変だし、毎日待ち時間が長いのも苦痛だと思っていたので、とても助かる

凄いデキる先生だと判断した

ただ、痛い


会計に行き、UCの受給者証を見せるといろいろと説明を受ける

今回の肛門周囲膿瘍も受給者証によるところの「対象となる医療は、この証に記載された疾病及び当該疾病に不随して発現する傷病に対する医療に限られています。」という記載の不随して発現する疾病にあたるようで、受給者証があれば月額上限で済むことも分かった

ただ初めて来る病院だったため、指定医療機関名に記載が無い

保健所に行って追加して貰えば良いことも教えて貰い、会計は保留にしてもらって帰ることにした


家に帰ると母が居たので、保健所に行って指定医療機関名の追加をして貰うことと、その追加されたものを持って会計をしてきてもらうことをお願いした

嫁さんは仕事中だったので母にお願いしたが、ちゃんと処理してくれた

広げると大きくなる緑色の受給者証はコピーされたものに代わって白くなり、指定医療機関名には手書きで病院名が追加され、隣には保健所名と愛媛県のハンコが押されている

また、追加予定で継続中とも書かれ、原本は県に送られて作り直されるとのこと

当然白い受給者証も普通に使え、会計もちゃんと出来たとのこと

助かりました


父が使っているおむつのセンターにあてるパッドももらい、それをガーゼの代わりにあてることにした

そんなにぴっちりしていないので蒸れる事もなく、出る体液や膿もいっぱい吸収してくれる

そんな感じで、その日は切開排膿を行ったお尻をかばいつつ過ごしました


また、恐る恐る自分で肛門を見てみた

肛門の横に穴が開けられ、そこの傷口も生々しい

しかもそこにはドレーンパイプが刺さっており、肛門の横にパイプが出ている状況

そしてそのパイプからは、時々体液や膿が出ている

でも手術での排膿とパイプからも排膿されるおかげで、この日の朝までの痛みが嘘のように激減

ついでに熱も一気に下がりました

とても楽になったのを実感


しかしここで、ある恐怖が襲ってきました

そう、便意です

お腹の状況は、UCか抗生剤のせいもあって当然の様に下痢


これは大丈夫なんだろうか・・・


恐る恐る排便

特に問題無し

ウォシュレットがあることに感謝し、傷口に跳ねないように綺麗に洗う

トイレットペーパーをペタペタする感じで水分を取り、再びおむつインナーを敷いてパンツを履く

ふぅ・・・


抗生剤や他の薬も飲み、その日はもう寝ることにした

ただ、痛みはマシになったものの、切開した部分が気になって余り眠れない

暫くすると、切開した部分ではなくこれまで痛かったところが痛くなってきたのが分かった

また化膿しているのかもしれないけど、今はドレーンパイプがあるので直ぐに排膿される

やはり朝まで余り眠れないまま、次の日を迎える


・・・


続きます

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