クローン病と痔瘻(その34) 複雑痔瘻手術
これまでに書いた、肛門周囲膿瘍とUC(潰瘍性大腸炎)についてのエントリーの続きとなります
ただ、先日の手術前検査により
潰瘍性大腸炎(UC)ではなくクローン病(CD)だったという診断結果になったので、これ以降のタイトルを少し変更することにしました
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9/25(金)
予定通り、複雑すぎる痔瘻の手術を行いました
まだ当たり前の様に痛いんですが、その辺のことを忘れないうちに纏めておきたいと思います
まず痔瘻の種類ですが、複雑過ぎる痔瘻です
痔瘻となってから訳あって半年ほど放置していたこともあったり
また、クローン病の影響かプレドニンの影響かは分かりませんが
自分で言うのもなんですが、凄い事になっていました
この時に行ったMRI検査によると
まず一次口の直ぐ後でいきなり3分岐となっており、そのそれぞれが奥、左、右へと進んでいます
そしてその先でまた更に分岐し、大きな分岐先では皮膚下で炎症を起こして外から見ても皮膚が変色している状況
当然触るだけでも痛く、複数開いた二次口からは膿や浸出液、時には血が大量に出続けていました
どうにか排膿は出来ていたので、痛み自体は一番最初の切開排膿して貰う前よりはマシという感じの中、最後の方は痛み止めを飲みつつ頑張って普通の生活を続けていました
そして待ちに待った9月末が近付いてきたので、今回の手術となりました
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手術日の前日から入院となりました
その日に手術前の説明を受けたり点滴を打ったり下剤を飲んだりし
いよいよ手術当日です
しかし、当日朝の検温で、いきなり熱が38.6度ありました
寝付けなかったのでいつもの睡眠での解熱タイミングがずれたのか、下剤のせいか、うまく排膿できていないせいかは分かりません
これだと手術はどうだろう?ということで
ロピオン 50mg
を入れた点滴を行いました
暫くすると楽になったのが分かり、その隙に排膿しておくと熱も下がったようです
今回は外科の先生2人で手術を行うようで、最初から診てくれてたり説明をしてくれた先生ではない先生が来られて、お尻の触診をしてくれました
痛み止めが入っているものの、やっぱり痛い
その後、前日にもあった麻酔の説明がありました
当初は半身麻酔で行う予定でしたが、手術が長時間になることといろんな事を考慮し、全身麻酔となりました
ちょっと前に全身麻酔を同じ病院で受けたマユゲによると
6秒でも8秒でもなく、きっちり7秒で落としてくれる
とのこと
ほんとかな?と思いつつ、麻酔されるときにはカウントしてみようと思いました
いろいろなリスクはあるものの、半身麻酔で頭が起きている中いろいろされていることを何となく感じるよりは、寝ているうちに終わる方がいいと思ったり
手術時間が予定で2時間と長めなので、ずっと起きているのも疲れるということで全身麻酔になりましたが
こういった麻酔は初めてなので、ドキドキしてしまいます
その後、看護師さんが来て除毛の確認
綺麗なので除毛は必要ないとのこと
そして浣腸
できれば数分耐えてみて下さいと言われましたが
1分すら耐えられませんでした
その後、嫁さんが来てくれました
前日に潰瘍性大腸炎ではなくクローン病だと診断されたこともあり、朝のうちに保健所に行って受給者証の変更手続きのお願いと書類を貰ってきてくれたので
書類の方はナースステーションを通じて先生に依頼してもらいました
また、今回の件についてもクローン病の合併症ということで、受給者証の範囲内になることも確認できました
お昼前になると、紙っぽい服への着替えと、足には血栓防止用のきつめのストッキングを履かされました
そして再度採血
暫く待った後
13:00より予定通り手術室に入りました
手術室に入ると小さめのベッドに載せられ、天井を見つめたまま移動させられました
これだけで少々酔いました
そして麻酔が始まりました
点滴に何かが繋がれ、口にも何かを当てられました
麻酔の先生の、眠くなるお薬入りますよという言葉からカウントダウンを頭の中で始めましたが
3秒までしか記憶にありません
マユゲの嘘つき
その後の記憶は全くなく・・・
名前を呼ばれているのに気付いて意識が戻ったときには、手術も終わってHCUに居ました
暫くすると各先生が来て説明をしてくれました
待ってくれていた嫁さんも来て、少し話をしました
お尻がどうなっているのかはわかりませんが、痛いのは分かりました
足には電動で血流を促す装置みたいなものが付いていました
そして、おしっこも自動で?出るやつがついていました
この日は病室には戻れず、各種センサーを付けられたままHCUで過ごします
夜も痛みと体勢の不自然さから眠れず、途中で痛み止めを点滴してもらいました
また、夜中に看護師さんの話を聞いていると、点滴の量に比べておしっこの量が多いという事を誰かに報告していた様な気がしますが、あまり定かではありません
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そんな感じで、ウトウトしているのか起きているのか分からない状態のまま朝を迎えます
夜中に続き、朝にもカーゼ交換をしてくれました
寝返りが大変です
続いて、顔と身体を拭いてくれました
気持ちいい
薬剤師さんが来て、処方された薬の説明をしてくれました
そして、HCUの中で病院食が出ました
いきなり普通食でした
ベッドを動かして食べやすくしてくれようとしましたが、お尻が痛かったので元に戻してもらいました
自分で四つん這いになり、正座っぽい姿勢のお尻を上げた姿勢で食べました
食後にはさっき処方された薬も飲みました
暫くすると先生の回診があり、その後、点滴の針が抜かれました
やっぱり点滴がないと身軽です
おしっこの管も抜かれました
おしっこの管を入れられたのは麻酔が効いているときだったので記憶にはないものの、抜かれる今はハッキリした意識があります
ちょっと気持ち悪いですよと看護師さんに言われたあと、スッと抜かれました
ヌハッって感じでした
暫くHCUで過ごした後、9:30頃に病室に戻ることができました
何となく落ち着きます
直ぐにトイレに行きたくなったものの、手術直後なのでなんだか怖い
でも便意は収まらないので、ガーゼを自分で除けて便座に座りました
これまで便をするときは、できるだけ一次口に便が流れないように指圧しながらしていたんですが、今回はそれをしませんでした
出たのは、ほとんどガス
手術前からお腹の中を空っぽにしていたので、当然といえば当然です
しかし、手術前はガスだけにしても、同じ様に指圧したり圧迫したり体勢を考えないと、お尻の柔らかい部分の炎症を起こしたところに瘻管を通じてガスが入ってしまい、そこが膨らんでしまうといったことがありましたが
今回はそういうことはありません
ほとんどガスだったこともあってか、排便についての痛みもありません
何だか嬉しく、やっと手術したんだという実感が湧きました
看護師さんを呼んでガーゼを交換してもらい、お昼前に来た嫁さんといろいろ話したりしました
その中で、術後の写真を見せて貰った嫁さんから
お尻が凄い事になっているという話題が出ました
自分ではまだ怖いので見ていませんが、さっきお尻を拭いたときにいろんなものが指に当たったのでそれとなくは分かっています
昼食も普通食
ご飯はなぜか大盛りです
暫くすると腸が動き出したのかまた便意があり、朝食のものかもしれない便がガスと一緒に出ました
今回は便が少し出たのでお尻に違和感がありましたが、痛みはそれほどでもありません
なんだか不思議な感じです
その時にもガーゼ交換をしてもらいましたが、看護師さんを呼ぶ前に恐る恐るお尻を鏡で見てみると
何となくネオジオングを彷彿とさせる感じになっていました
当初は解放やくりぬきでの根治手術を行う予定だったのが、クローン病ということでそれに応じた手術になりました
基本的にはシートン法ですが、それだけで終わらない部分には膿等排出用のドレナージが設置されています
最初に切開排膿して貰ったときにも、患部が深いということでドレナージを設置されましたが、その時は1本だけでした
そして今回は・・・
シートンが3本に、ドレナージがなんと9本
お尻のあらゆるところから金魚のブクブク用のパイプの様なものが飛び出ています
自分で言うのもなんですが、怖いです
そして、痛いのも当たり前だと思いました
その日は21時位に寝床に入り、オフタイマーをセットしたテレビを見ながらウトウトしつつ眠りにつきました
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手術日以降は先生の回診や患部の洗浄、看護師さんの巡回に頻繁なガーゼ交換があったりしつつ、入院生活を過ごしています
便を軟らかくする薬も飲んではいますが、手術日の翌日から少し硬めの便が多めに出る様になり
シートンのものが既に食い込み始めてるのかどうかは分かりませんが、排便時やその後にも激しい痛みを伴う様になりました
そんなこんなで、今に至っています
この辺のことについては、また次のエントリーで書きたいと思います
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これまでの経緯
痛くなりだしてから我慢出来なくなった経緯と、切開排膿・ドレーンパイプの設置までの内容については、その1をご覧下さい
その後の経過(3/17~3/20)については、その2をご覧下さい
その後の経過(3/21~3/23)については、その3をご覧下さい
その後の経過(3/24~3/26)については、その4をご覧下さい
その後の経過(3/27~3/29)については、その5をご覧下さい
その後の経過(3/30~4/1朝)については、その6をご覧下さい
その後の経過(4/1出社後~4/5)については、その7をご覧下さい
その後の経過(4/6~4/12)については、その8をご覧下さい
その後の経過(4/13~4/19)については、その9をご覧下さい
その後の経過(4/20~4/26)については、その10をご覧下さい
その後の経過(4/27~5/3)については、その11をご覧下さい
その後の経過(5/4~5/10)については、その12をご覧下さい
その後の経過(5/11~5/17)については、その13をご覧下さい
その後の経過(5/18~5/24)については、その14をご覧下さい
その後の経過(5/25~5/31)については、その15をご覧下さい
その後の経過(6/1~6/7)については、その16をご覧下さい
その後の経過(6/8~6/14)については、その17をご覧下さい
その後の経過(6/15~6/21)については、その18をご覧下さい
その後の経過(6/22~6/28)については、その19をご覧下さい
その後の経過(6/29~7/5)については、その20をご覧下さい
その後の経過(7/5~7/12)については、その21をご覧下さい
その後の経過(7/13~7/20)については、その22をご覧下さい
その後の経過(7/21~7/26)については、その23をご覧下さい
その後の経過(7/27~8/2)については、その24をご覧下さい
その後の経過(8/3~8/9)については、その25をご覧下さい
その後の経過(8/10~8/17)については、その26をご覧下さい
その後の経過(8/18~8/23)については、その27をご覧下さい
その後の経過(8/24~8/30)については、その28をご覧下さい
その後の経過(8/31~9/6)については、その29をご覧下さい
痔瘻の診察とMRIによる経路確認(9/9)については、その30をご覧下さい
手術前検査等(9/14)については、その31をご覧下さい
手術前の感想等(9/24)については、その32をご覧下さい
手術前の先生からの説明(9/24)については、その33をご覧下さい
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