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2016年3月16日 (水)

楽すぎると楽しくない

先日、タックル愛称:フルアーマーZZガンダム()に入魂することができたナウなヤングです


初入魂での簡単なインプレはその時のエントリーに書いたので、ここで改めて詳しく書くことはしませんが

その入魂時に感じた事は・・・

とても楽に魚をキャッチできるものの、あまり楽しくない

というものでした


ただ、これは私の感じ方なので、同じタックルで同じ魚を釣っても、どう考えるかは人それぞれだと思います

そして、釣りの楽しみ方も人それぞれです

ただ釣れればいい人

釣れれば釣れるだけ楽しい人

釣れなければ楽しくない人

釣れると楽しいけど釣れすぎると楽しくない人

釣れなくても十分楽しい人

釣れない方が楽しい人

いろんな人が居ると思います

私の場合は、釣れると楽しいけど釣れすぎると楽しくない人にあたると思います

また、釣れすぎると~の数が魚種にもよりますが、シーバスの場合は2匹です

必死に釣りをして数時間開けての釣果なら問題ないものの、連続して簡単に2匹釣れるともうダメです

そもそも、必死に釣りをして数時間開けての釣果という時点で、釣れすぎではないですね


以前のエントリーでも書きましたが、私の釣りは一種のゲームです

簡単過ぎるゲームは直ぐに飽きるように、簡単過ぎる釣りは楽しめません

難しい方が攻略し甲斐があるのです


ただ、自然、そして生き物が相手なので、難しいかどうかの判断が簡単に付きません

釣れなければ難しく、釣れると簡単なのか?

それも簡単にそうだとは言えない難しさがあります


例えば、長時間頑張って1匹だけ釣れた

そういうシチュエーションでは、渋い中の1匹をものにしたと喜べたりはするんですが

果たしてその1匹が本当に難しい中釣れた1匹なのかどうかは分かりません

それまで全くそこにシーバスがおらず、たまたま簡単に食うイージーな1匹がやってきてそれを食っただけのThe イージーな魚の回遊待ちの成果かもしれません

それまでもいっぱい居たけど、たまたま何らかの影響でスイッチが入って食っただけかもしれません

そのタイミングに同じルアーを投げていれば、誰がやっても釣れた簡単な1匹かもしれません

ただ自分が長時間やってての1匹なので、自分で「渋い中」だと思い込んでいるだけで、たまたまその時間に素人さんがやってきて投げたら1投目に釣れた1匹であるかもしれません


ただ、このたまたまの確立を上げていくのが、シーバスゲームの経験であり、醍醐味であるというのは分かります

その時々のベイトや潮位等を考慮して、食うエリア、食うタイミングを見計らってその場所で釣りをしてその確立を上げる

そうすれば、最初はたまたまだったことが普通の様になっていくでしょう

釣れるタイミングを見計らって釣れるエリアに入り、釣れるルアーを使って釣れるコース、釣れるレンジを釣れるスピードで流してサクっと釣る

それが上手い人の理想かもしれません

しかし、その「釣れる~」というのが分かっていれば、釣る人はその人じゃなくても大体釣れるんじゃ?と思ってしまったりもします

ここに立ってあそこにこのルアーを投げてこの巻き速度で巻いてみてと指示し、それを的確にこなせれば釣れる

そんなガイドさんが居れば神だとは思いますが、やっぱり自然相手なので毎回そういう訳にもいきません

そこがデジタルのゲームとは違って面白いところでもあります


ただ、そういう経験からものにした情報が無い場合、釣りの上手い人と下手な人の差はなんだろう?と考えてみると

基本的な事を理解した上で、いろいろ探って答えを導き出すのが早い人が上手いと言えるんではないか?と思うのです

地図を見て釣れそうな場所を見つけ、その場所に応じた潮位を想像し、そのタイミングにそこで的確に縦と横の流れ等から釣れそうな場所を立体的に探すとか、釣れるルアーを探すという事になるかと思います

経験の無い人やセンスの無い人は、釣れると聞いた場所に行ってその時釣れていたルアーをずっと投げ続けます

鉄板バイブの遠投、着底、そこからの早巻きしかできない人も居ますが、それがその場所、そのタイミングでの答えなら、その人が最初に釣ることでしょう

また、上手い人がその答えに辿り付けなければ、そのセンスの無い人だけに釣れるということもありえるでしょう

答えを導き出す間にスレてしまうこともあるので、釣果的にはあまり投げない人が勝つ場合もあるでしょう

その辺も面白いところでもあります


どちらにしても、たまたまということはなく、それがそこでの答えなのです

釣りに偶然はなく、全て必然なのです


ただ・・・

強い人が勝つのではなく、勝った人が強いのだ

と同じ様な言い方をすると

上手い人が釣るのではなく、釣った人が上手いのだ

になりますが

大体の所で連続して釣る人は別にして、それはちょっと違うと思うのは気のせいでしょうか


また、誰がやっても釣れるタイミングもあります

ただ、その中でもアングラーのレベルによって、それを簡単と感じるか難しいと感じるかはいろいろだと思います

そんな中で、釣れている人と同じルアーを投げて掛けて寄せたら誰かが掬ってくれる

これはたぶん簡単でしょう

掛けられるか、掛けられたとしても途中でバレるかどうかはアングラーの腕次第、そしてタックル性能も大いに関係してくると思います


そして、シーバスゲームの醍醐味でもあるネットランディング

足場の高い所からのネットランディングは、ドキドキして楽しいものがあります

これも慣れるに従って最初の頃にしていたミスは減ってはいきますが、自分では慣れたと思っていても相当ドキドキします


綺麗にネットインできず、ネットの入り口にルアーのフックが掛かってしまう

良くあります

無理して浮かそうとして身切れ

無理して浮かせたらエラ洗いしてルアーが飛んでバレる

良くあります

もう大丈夫だろうと思ってネットを伸ばしたら、またシーバスが走ってネットをブラブラさせながらファイト再開

良くあります


そういう経験を何度も積み、的確に寄せて素早くネットに誘導して一発でキャッチ

自分でのネットインの上手い人は、見ていて尊敬します

最初から上手い人はそんなに居ません

ただ、シーバスゲームをやるのなら、この醍醐味を楽しむべきだと思います

釣れたら嬉しい、誰かが掬ってくれてキャッチできて嬉しい

最初はそれでもいいんですが、自分でキャッチする楽しさを経験すると、ネットランディングを他人にお願いすることはまず無くなります

大きな魚を掛けて寄せた時に、リスキーな自分でのネットインよりもネットの使い方が上手い信頼できる人にお願いする

それも分かります

しかし、ランディングを人に任せるのは、シーバスゲームを楽しむ上でとても勿体ないことだと思います

でもこの辺も人それぞれなので、個人的にはそう思っているというだけです


このネットランディングについても、足場の高い場所なのに明らかに届かないほど短いネットを持ってくる人は別にして

掬いやすい枠形状にサイズ、扱い易く軽くて必要な長さのあるシャフト

これらも当然キャッチの成功率に影響してきます

使う人の上手い下手というもの当然あるんですが、この足下まで寄せたシーバスを掬うというだけでも、そういったギアの性能が影響してくるのです

あまり重要視されないランディンググッズではありますが、ある意味、ロッドやリール以上に、シーバスをキャッチするという上では重要であるとも思えます


・・・


本題に戻ります


私が今回のニュータックルでシーバスを2匹キャッチして感じたのは

とても楽に魚をキャッチできるものの、あまり楽しくない

というものでした(2回目)


釣りの楽しみ方が人それぞれなのと同じ様に、その人がどういうタックルを選ぶかも人それぞれだと思います

そして、そのタックルがアングラーのレベルにも影響し、最終的には釣果に影響するのも事実だと思います

ガッチリ掛かれば、ラインシステムとフックまわりに強度がありさえすれば、ロッドとリールは適当なものでも釣れるのも分かります


今はシーバスタックルといってもいろんなタックルがあります

そのどれを使うかによっても、釣り易さに影響するかと思います

当然、使いたいルアーの投げ易さ、巻き易さ、掛け易さ、やりとりのし易さ、バレ難さ、ランディングのし易さ、疲れ難さ・・・等々を考慮しての釣り易さになります


上でも書いた様に、どんなタックルを選んで使うのかも人それぞれです

釣り場のシチュエーションに応じて、できるだけ楽に魚をキャッチするためのタックルを選ぶ人

シチュエーションとか関係なく、なんでもかんでもオーバースペックが好きな人

あえてなんでもかんでも1タックルでやろうとする人

できるだけ魚と対等になるようなタックルを選ぶ人

あえてテクニカルになるように、難しめのタックルを選ぶ人

手投げ、手釣りに拘って竿とリールを使わない人

いろんな人が居ると思います

私の場合は少々ややこしく

できるだけ楽に獲りたいけど、楽すぎるのは嫌

あるときは楽に獲れ、またあるときは難しいのがいい

そんな感じです


ただここにも難しい問題があります

楽にやりとりして釣れるものを、あえて難しくする必要があるのか?

ということと

必死にやりとりして最終的にキャッチして充実感に満ちあふれてはいるけど、それはそこまでしないと獲れなかった魚なのか?

ということ


別の魚を狙っていたらタックルスペックを超える魚が掛かって難しい、けど楽しい

というのは別にして

最初からその魚を狙うのにあえて難しくなるようなタックルを選ぶ必要があるのか?

ということです


ここでも、ただ強いだけのタックルでは食いが渋いということもあるでしょう

それに、ただ強いだけのタックルで毎回楽に獲れるのなら、私はこれほどシーバスゲームに嵌まってないと思います


しかし前回は、強い(だけではない)タックルで楽にキャッチできてしまいました

でも、他のタックルで同じシーバスを掛けられたことを想像すると

たぶん弱めのタックルを使えば大変だったことでしょう

足下まで寄せたところで手前のスリットに入ろうとした場合でも、今回のタックルだと手を伸ばしただけでロッドが勝手に仕事をしてくれて何の問題もなかったものの

これまでのタックルならレバーブレーキを使ってオイオイオイオイ・・・と言いながらやりとりしていたところでしょう

更に弱めのタックルだと、更に大変だったかもしれません

しかし、更に弱めだけど長い磯竿のアレなら、殆ど暴れさせずにやりとりできたのかな・・・

ベイトタックルだったら、クラッチを切って指ドラグで・・・

後の方のは想像でしかないんですが、いろんなタックルを使うといろんなファイトを想像できてそれだけで楽しかったりもします


結果、今回のタックルでは、スーッと寄せてきて足下での攻防もタックル任せで難なくランディング

同じキャッチでも、これでは楽すぎて楽しくないと思えたのです


今回のロッド、DAIWA「morethan BRANZINO AGS 110H・J 【MONSTER ROCK CUSTOM】」は

磯場での大型ヒラスズキや青物を掛けた時に、いかに楽に寄せてずり上げして獲れるかというのを目的に作られたロッドだそうです

Sw160313_bd

そういうシチュエーションにおいては、とても素晴らしいロッドであるというのは岸壁からでもそれとなく伝わってきました


リールのDAIWA「'15 SALTIGA 3500H」についても、あの位のシーバスなら楽々ゴリ巻きできます

その分、普通のシーバス用リールと比べて重いとはいっても、あの位なら今の体調でも24時間は振り続けられそうなので何の問題もありません


ラインのDAIWA「SALTIGA 12 BRAID#2.0(36LB)についても、少々太めだとは感じるものの、良く飛んで感度も良く、色落ちも少なく素晴らしいものだと思います


心配だったのが、今回、リーダーやルアーも含めて全てダイワの製品だった中、唯一他社製のものだったスナップ

仕様の強度的には70LBあるものの、変に力が掛かったりすると開いてしまうというリスクがあります

ただ、これまでの釣行で開いたことや伸びたことは一度もありません

しかし、今回のタックルはこれまでのものとは違って強めですし、やりとりの方法もこれまでとは違います

そんなタックルでそういった心配をしながら使うのもどうかと思い、そろそろ強度的な問題以外で開く心配の無いものに変更しようと思っています


話を戻して


そのサイズのシーバスをそんなに楽にキャッチできるとは羨ましい

それで楽しくないって、この好青年、何贅沢なことを言ってるの?

と思われる方も居るかと思いますが、このタックルを岸壁から使って7,80クラスのシーバスを釣るのには

明らかなオーバーパワー、オーバースペックです

これまでの経験から、90ちょいでも何の問題もないでしょう

それは当然です

このタックルは、もっと上のクラスの魚を獲るために造られたものだからです


少年にも分かり易い様に自転車に喩えて書いてみると

ハードテールバイクが丁度良いガレ場を走るのに、フルスペックダウンヒルバイクを持ってきて乗っているのと同じ事です

ハードテールなら、自分自身でいろんな体重移動やら荷重調整やらをしないといけなかったりそれが楽しかったりするんですが、ダウンヒルバイクだとサスの範囲で全て賄えてサドルに余裕で座っていられるといった感じなのです

乗れているのではなく、乗っているだけなのです

これでは楽しめません


そんなことは最初から分かってはいましたが・・・想像以上でした

このタックルを買った時にも書きましたが

購入する前は

モアザンブランジーノ史上最強のロッド?

ダイワのロッドはランカー対応で強いとは言っても、適合ルアーウエイト上限のミノーも投げるのがしんどいくらいの強さでしかないので、どうせ手持ちのmtb AGS 115MHに毛が生えたくらいの強さなんだろう?

そう思っていたのです

しかしこれは、MとMHの差をMHとHの差に合わせてみたのとは違い、また、よく似たロッドの適合ルアーウエイトとこのロッドの適合ルアーウエイトを比較しつつ想像するものとも違う

まさにモアザンブランジーノ史上最強のロッドでした

全部使ってないのでしらんけど(*‘ω‘ *)

しかも、ただ強いだけのロッドじゃないところに、これまで使ってきたロッド以上に凄さと驚きを感じました


・・・


ここまで長文を書いてきましたが

結局の所何が言いたいのかというと


私が入魂した日の朝、アパッチさんがメバル狙いのライトタックルでテトラ際での攻防を制してシーバスをキャッチしました

しかも、30cm位の枠のネットで、その倍以上のシーバスを・・・

やりとりが大変だったそうです

でもその話をしているアパッチさんが、とても楽しそうだったのです


楽すぎると楽しくないけど

大変だと楽しそう


そう・・・

時間を掛けて苦労してシーバスをキャッチしたアパッチさんが羨ましいのです

楽しそうなのが羨ましいのです

みんなから、凄いなぁ、良く獲れたなぁ・・・と言われているのが妬ましいのです


だったら同じ様な事をすればいいのに

そう思うかもしれません


・・・おことわりします


そこまで厳しいのはちょっと


それに、メバルタックルほどではないものの、十分楽しめそうなライトめのタックルも何本かあったりしますが

ほとんど・・・というか全く使っていないのを見ても分かるように、使う前から避けているのです

掛けたら楽しいのは分かります

でも、掛けられるまでがやりきれないというかなんというか


そう考えると、普通にいろんなルアーをキャストでき、あえて難しめなやりとりもできて自分なりに充実感もあって楽しめる、レバーブレーキ付きリールを装着した普通より強めのタックルが私には合っているのかもしれません


今回入魂できたシーバスも、フックの掛かりが良かったからいいものの

スーッと寄せたまでは良いけど縦の攻防になったときに、このロッドのベリーが曲がるまでの力が掛かった際に身切れ等でバレる可能性もありました

フック1本の薄掛かりを確認でき、それの突っ込みをレバーブレーキを使っていなしながらキャッチするのはドキドキして楽しいものです

レバーブレーキ付きリールで出来ることはフロントドラグリールでも楽にできるという方も居ますが、無理です

単なるズルズルドラグとは訳が違います

今回も2本目のシーバスではそういったシチュエーションに備えてドラグもユルユルで試してみましたが、ロッドのベリーまで曲がる力が掛かってもドラグはほとんど出ませんでした

出るべき力が掛かっていないので出ないというわけでもなく、ATDらしい早い力には出ないというアレを感じました


もしあそこで身切れやフック伸びでのバラシを経験していたら、この前の釣りはイージーではなくなります

そして、ある意味簡単にあのサイズを掛けられるタイミングで、このタックルに応じたやりとりをいろいろと学習しようとしていたのかもしれません


また、もしかしたら2匹まで簡単に釣れたように思えたけど、実は難しい状況の中

さすが私

といった感じの、一般的には簡単に釣れない状況だったのかもしれません

ただ、今となっては確認のしようもありません

どちらにしても、あの時は何もかもがイージーに思えました


でも、これからこのタックルを使って同じ様なやりとりをしていく中で、そういった場面でのバラシを何度も経験することになると思います

mtb AGS 115MHの時のように、2桁連続バラシということになるのかもしれません

その時にどう対処してどう思うのかは、また今後の楽しみということにしておきます


また、これまでは入魂したかったのもあって1タックルのみだったのを、数タックル持って行けばその使い分けで難しさも変わるでしょうし、より長時間楽しめるような気もします

ああいうシチュエーションに遭遇できるのもそんなに多くはないので、そういうときにいろいろなタックル、いろいろなルアーを使っていろいろな事を経験するのもいいかもしれません

それにここだけの話、普段から使っているタックルでも十分強く、そしてアングラー側が優位に立てるタックルだったりします(/ー\*)

それに今こそ、タックル愛称:サイコガンダム系()を使う時なのかもしれません(`・ω・´)


全く纏まってもないし何が言いたかったのかも分からないエントリーですが

自分でも面倒くさくなってきたので、そろそろ終わります


おしまい

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