PS5でも筐体座席用音声を堪能
昨日のPlayStation 5 Digital Edition設置時エントリーの時点では良く確認できていなかったので、あの後もう少しいろいろとやってみました。
アーケードアーカイブスのダライアスやニンジャウォーリアーズで、筐体座席用音声(体感音響用)をPS5でどうにか出せないかというやつです。
PS4(初期型)やPS4 Proでのエントリーはこんな感じ。
■アーケードアーカイブスのダライアス
https://mru.txt-nifty.com/blog/2016/09/post-058f.html
■アーケードアーカイブスのニンジャウォーリアーズ
https://mru.txt-nifty.com/blog/2017/09/post-4730.html
PS4(初期型)やPS4 Proには光デジタル出力端子(S/PDIF)が有り、通常のHDMIからの音声出力に合わせてS/PDIFからも設定によってサラウンド信号を同時に出力することが出来ていました。
しかし、今回PS5になったことでS/PDIFが無くなってしまい、ほぼ全てのゲームではとくに問題ないものの、ごく一部の上のようなゲームでちょっと物足りない感が出てしまったので、どうにかならないかいろいろとやってみました。
※ここから暫くいろいろやってみた事が読みづらい文と一緒に続きますが、結論だけ読みたい方は最後の数行のみご覧ください。
・・・
まずは、本体のサウンド - 音声出力から出力機器を設定し、HDMI機器にてテレビやサウンドバー、AVアンプでのチャンネル数設定をしたりしてみました。
しかし、ゲーム内のサウンド設定では接続されていませんとなって設定を変更することができません。
購入前に考えていた本体からS/PDIFが無くなったことへの一番簡単な代替案は、HDMIでテレビに入れた音声信号をテレビのS/PDIFで出力して振動用アンプに戻す方法・・・だったんですが、設定可能などのHDMI機器にしてもゲーム内設定が変更できないのでどうしようもありません。
それならPS4 Proでやればいいのに・・・と言うのは置いておいて、どうにかまたあの座面振動を体感したい。
続いて、アナログヘッドホンをコントローラーに挿してみたところ・・・
それだけでゲーム内のサウンド設定を変更することが出来るようになりました。
ただ、設定が出来たところでどうすればいいのか分かりません。
コントローラーから出ているアナログ音声から必要な情報のみを分離して振動用アンプに入れる・・・単なる低音とは訳が違うので、とても難しそうです。
また、PS5の場合はPCの様に基本音声出力は1系統だけなのか、ヘッドホンを有効にするとHDMIからの音声は出なくなってしまいます。
何やらコントローラーを複数用意すると複数の系統で音声出力出来るようですが、どちらにしてもコントローラーから出る音声を分離することは出来ません。
それ程難しいことを考えなくても、簡単にHDMIと同時にS/PDIFからもサラウンド信号を出せていたPS4 Pro等のありがたみを感じました。
それなら、HDMIでテレビに入れたものをARCでメインのAVアンプに戻してそこからS/PDIFにしたものを振動用アンプに入れる・・・ということも考えたんですが、HDMIポートの関係から簡単に諦めました。
こんな感じに、テレビにHDMIで入れた音声をアナログ出力して振動用アンプで鳴らすだけなら簡単なんですが、それだと普通の低音を含む他の音声も一緒に入ってしまうため、せっかく個別に出力してくれている筐体座席用音声(体感音響用) とは異なってしまうのです。
■DBCSでボディソニック
https://mru.txt-nifty.com/blog/2015/12/dbcs-7bb5.html
諦めかけたとき、ふとPS3時代にHDMIでマルチchリニアPCM接続していた時の記憶で音声フォーマットがリニアPCMだとマルチchにしていてもソフト側ではサラウンドだと認識しない?と思って適当なビットストリームに変更してみたところ・・・
音声出力がHDMIのままでも、ゲーム内のサウンド設定が出来るようになりました。
また、HDMI機器の種類はAVアンプだけではなく何でも可能な様なので、こうなるとテレビのS/PDIF出力を活かすことができそうです。
現在はテレビからの出力をサウンドバーに入れているので、まずはその辺からどうにかしないといけません。
ここからは自分用メモも含みます📝
テレビから出力したアナログ信号を振動用アンプに入れるのを止め、MIDI音源等をサウンドバーに入れる前のアナログセレクターに接続(入力4)。
これで光デジタルからアナログにはなってしまうものの、これまで同様テレビの音声をサウンドバーで鳴らすこともできます。
続いて、テレビから出ているS/PDIFケーブルをそのまま振動用アンプまで引っ張ろうとしたところ、プレイするゲームによってはテレビを移動させることも考慮すると、ケーブルの長さがとても足りません。
そこで・・・
途中にあった良いものを経由させることにしました。
PCのサラウンド環境でも使っている、Panasonic デジタルワイヤレスサラウンドヘッドホンシステム RP-WF70のデコーダー兼トランスミッターです。
こちらにはS/PDIF入力が2系統あり、しかも電源が入っていなくても入力1の信号をそのままS/PDIF出力からスルーしてくれます。
入力2はPC(Creative Sound Blaster X3)が繋がっているので入力1に接続。
これで使い方によっては、テレビに入っているあらゆるものの音声をワイヤレスサラウンドヘッドホンでも聞けるようになりました。
振動用アンプにもS/PDIF入力が2系統あり、そのうちのCD/DVDにはPCからSimVibeの信号が入っているので、今回はPS4 Proを外して空いたVIDEO3に接続。
ダライアスのサウンド設定はこんな感じ。
ニンジャウォーリアーズのサウンド設定もこんな感じ。
どちらもウーハーのスピーカー出力設定をONにして、サブウーファーに筐体の座席用音声を出力する設定にしてみました。
以前はサラウンドのスピーカー出力設定に筐体座席用音声(体感音響用)を出力する設定で使っていたので、その時のアンプ周りの設定を確認してみたところ・・・
振動モジュールをサブウーファーとして扱って(6ch AMP SW)音声混ぜ込みになってしまった某レースゲームに合わせる設定で使ったり、振動モジュールをサラウンドバックとして扱って(6ch AMP SB)、サラウンドチャンネルの音声をミックスしてサラウンドバックからも出す(SURR:MIX )設定で使ったりと、ややこし過ぎてその時しか覚えていない使い方をしていた模様。
そんな某レースゲームもPC版だとSimVibeが使えるようになったので、やっぱり以前と同じくサラウンドのスピーカー出力設定に筐体座席用音声(体感音響用)を出力する設定で使うことにしました。
自分用メモ📝
・常時設定
・SWもSBも有効のままにしておき、SETUP内TONEにてどちらも+10dB
・SURR:MIXもSW RE-MIXもON
・使用時
・SimVibeを使うときはSETUPにて6ch AMP SW(入力:CD/DVD)
・PS5のアケアカで使うときのみSETUPにて6ch AMP SB(入力:VIDEO3)
・その他のテレビからのスルー分で使うときはSETUPにて6ch AMP SW(入力:VIDEO3)
あとは、サウンドバーに入れるために変更していたテレビ側の光デジタル音声出力をデジタルスルーに設定。
中継しているデコーダー兼トランスミッターでも、PS5で設定したDOLBY DIGITALで入っていることを確認。
ソフト側の設定も出来てPS5からテレビを経由した信号が振動用アンプに入るようになったところで、こんなことになっているチェアーと接続した振動用アンプの電源を入れます。
VIDEO3入力にして不要なアンプ側設定も変更。
振動用アンプにもDOLBY DIGITALで入っているのが確認できます。
そして暫く両方のソフトで遊んでみたところ、振動モジュールにより理想通りの振動を得ることが出来ました。※個人の感想です。
素晴らしい!
・・・
いろいろとややこしいことをやってきましたが、短く纏めるとこんな感じ📝
・PS5の本体設定にて音声出力がHDMIになっていることを確認する。(HDMI機器の種類はテレビでも可)
・音声フォーマット(優先)をリニアPCMから適当なビットストリームに変更する。(こちらの環境ではDolbyを選択)
・ゲーム内のサウンド設定が変更できるようになるので設定する。
・テレビのS/PDIF出力設定をデジタルスルー等の都合の良いものに設定する。
・テレビのS/PDIFからチャンネル分離が出来る振動用アンプに入れる。
・単なる混ぜこぜの低音成分ではなく本来の座面専用振動を堪能する。
簡単に本体のS/PDIFから信号を出せていたPS4(初期型)やPS4 Proに比べると少し面倒にはなるものの、PS5でもどうにか同じことが出来るようになりました。
今後、PS5で遊ぶゲームによっては本体側設定の音声フォーマット等を変更する必要があるかもしれませんが、その位はなんでもありません。
振動用アンプ側の設定も使うものによって都度変更する必要がありますが、その位はなんでもありません。
その位、筐体座席用音声(体感音響用)は重要なのです。※個人の感想です。
わざわざPS5を買って遊ぶゲームがPS4のもの、しかもアケアカ・・・という意見もあるかもしれませんが、好きなものは好きなんです。
購入前は少し心配していた互換機能も、ここまで出来れば文句はありません。
良かったです🎵
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