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2021年8月30日 (月)

免疫不全者とワクチン

ここ最近、新型コロナウイルスのワクチン接種についていろいろと書いてきましたが、その辺の情報を探っていると興味深い情報があったので書いておきます。

 

まず・・・

造血幹細胞移植をして珍しい種類の悪性リンパ腫も治ったついでに免疫リセットとなり、それまでの持病だったクローン病も無になって大変ありがたいことです。

みたいなことを数回書いてきましたが・・・

免疫リセットになって嬉しいと喜んでいたのが、言い方を変えると免疫不全者になっているという事実。

 

これは、赤ちゃんのころから接種してきたワクチンであったり、それまでに感染してきたことによってできた抗体を持っていたりしたのが無になっているということであり、同じように子供の頃に麻疹やおたふくかぜや水疱瘡に罹っているから大丈夫。とかいうのも全て無になっているということ。

要は何も接種していない赤ちゃんと同じ状況。

 

そして新型コロナウイルスやインフルエンザだけではなく、普通の大人なら滅多に感染しないこの辺の病気での重症化率が相当高い様です。

 

こちらの「造血幹細胞移植後の予防接種について」という資料を確認すると(※PDFが開きます)

例えば、免疫不全者の水痘は多臓器不全を合併することが知られ、健常人の死亡率が数万人に一人であるのに対して、免疫不全者の死亡率は近年でも7-10%と報告されています。

麻疹は重症化する可能性が更に高く、健常人の死亡率0.1-0.3%を上回り、20-80%と報告されています。

 

・・・と言った感じで、はしか(麻疹)については、子供の頃にワクチンを打っていても子供の頃に罹らず大人になって罹ると大変という噂を聞いたことがありますが、これが免疫不全者の場合は罹ると死亡率が20-80%というのを見ると、その率の開きはなんだろう?と思ったりもしたものの、新型コロナウイルスやインフルエンザに感染しなければ大丈夫?と考えていたのが、ある意味それらの抗体は持ったまま免疫抑制をしていたクローン病の頃より今の方が危ういと知って打ち砕かれた感じがしました。

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ただ、この辺はそれぞれのワクチンを今からでも接種すれば効果がある様なので、改めて造血細胞移植患者手帳を確認。

しかしここでも書いた様に、麻疹、風疹、おたふくかぜ、水疱瘡のワクチンの接種時期は、移植後2年以降で、免疫抑制剤が終了し、慢性GVHDの悪化が無い。なんですよね・・・もう少し掛かりそうです。

家族にも、周辺でその辺の病気になったという情報があれば注意するように伝えましたが、私が普通に外に出ていた頃を考えてみても、大人になってというかここ数年その辺の情報は無かった気がします。

 

あと、上の資料にあったのが、必要となるワクチンの本数や種類は単純計算で20-30本にものぼり、保険診療外になるため自己負担額は15-20万円に相当します。という部分。

造血幹細胞移植後ワクチン再接種費用助成のある自治体もあるようですが、この自治体がどうなのかは未確認。

そういえば、自治体から風しんの抗体検査とワクチン接種用クーポンが随分前に届いていたので、有効期限内に接種できるようになればそのクーポンが使えるかもしれません。

 

今回簡単に調べてみた事でも、改めて免疫が無いことの怖さや免疫というものの素晴らしさを感じることができました。

これまで同様、新型コロナウイルスやインフルエンザへの感染予防に努めていれば同時にその辺への感染予防にもなるとは思いますが、今後も十分注意しながら生活していき、ワクチンも接種可能になれば出来るだけ早めに接種したいと思います。

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